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「ソーイング・ビー」を観て服を好きになろう!の巻

 

いきなりですが、みなさんはソーイング・ビーという番組をご存知でしょうか。

ファッションが好きな方はぜひ観るべきですし、ファッションに興味がない人もこの番組を観れば服に対する見方が変わるはずです。

 

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ソーイング・ビーとは? 

ソーイング・ビーはイギリスのテレビ番組です。現在(2021年8月)はアマゾンプライムで字幕版シーズン1〜4が配信中、NHKで吹き替え版を放送しています。

番組の内容は、マチュア裁縫家たちが毎週3つの課題服を2日間で仕上げ、出来栄えを競い合う生き残りバトルを行うというものです。

もともとは妻が育休中にハマり、僕も見るようになりました*1。妻の母(僕にとっては義母)が裁縫好きで、妻も編物を嗜む手芸一家なので、この番組はまさにストライクだったようです。僕は手芸は一切やらないのですが、そんな人間が観てもこの番組は面白いです。

それではソーイング・ビーの魅力を語っていきましょう。

 

ソーイング・ビーの魅力その1「バラエティ豊かな出場者たち」

出場者たちは服作りを職業としてきた人たちではなく、あくまでもアマチュアの裁縫家であるところがこの番組のミソです。

まさに老若男女、バラエティ豊かな出場者たちが競い合います。裁縫歴75年のベテランお婆ちゃんもいれば、ミシンを扱い始めて2年のルーキーもいます。

バックボーンも様々で、たとえば夫や子どもの服を作り続けてきた主婦の他に、

・自作の海賊衣装を着て街に繰り出すヒゲのオッサン

・貧乏人だと思われたくなくて裁縫趣味をひた隠しにしていた馬術教官

・足を手術して内勤になり家庭裁縫を引き受けている巡査

・一度着たら使い捨てられるドレスを妻のために作り続けてきた陸軍中佐

とまあ、とにかく濃いメンツが揃っています。

そんな濃いメンツの中から推しの出場者を見つけて、その当落に一喜一憂するのも楽しみ方の一つです。*2

 

ソーイング・ビーの魅力その2「過酷なサバイバルと出場者同士の結束」

そんな出場者たちが挑む課題はとても過酷なものです。毎週2日間かけて3つの課題をこなします。型紙に従って2〜3時間で服を作る第一課題、既製服を1〜2時間でリメイクする第二課題、1日かけてモデルの寸法に合わせた服を作る第三課題です。

どの課題も時間的な制約が厳しく、また課題によっては素材や製法に指定があり、これまで趣味として自分の好きなように服を作ってきた出場者たちは四苦八苦します。制限時間内に作り上げることが出来ず、泣きながら未完成の作品を提出することも珍しくありません。

さらに作品を無事に作り上げたあとにも審査員による辛口批評が待ち受けており、すべての作品が順位付けされます。そして2日間を通して最下位だった出場者が脱落するのです。

 

そんな過酷な試練の中で、ライバルだったはずの出場者たちが結束していく様がこの番組の大きな見どころとなっています。もともと裁縫という同じ趣味を持つ者同士であり、徐々に仲良くなるうちに課題の中でもアドバイスするなど協力し合います。

誰かの作品が一位になれば祝福し合い、脱落者を決めるジャッジの場で誰も離れたくないと手をつなぎ肩を組んで結果を待つ姿は感動を覚えます。

 

ソーイング・ビーの魅力その3「服の歴史や裁縫知識が学べる」

審査員たちの評価においては当然ながら裁縫技術が優れているかどうかが問われます。審査を観ているうちに、服を作成するのにどういった技術が必要になるのか、優れた技術とは何なのかを知ることができ、それを見分けるポイントもわかるようになります。

たとえば、コバステッチ(布の端の縫目)が細く均一になっているか、柄物の布地において裁断された各パーツの継ぎ目で柄の連続性が保たれているか、といったことがよく見られています。

そもそも布というものは平面的なものであり、それを立体感・ボリューム感のある服に仕上げるためには様々な技術が必要になります。また素材によって伸縮性(伸縮率や伸縮方向)や光沢感、重量感が異なるため、それらを考慮して組み合わせることが重要です。

これまで普段何気なく服を選ぶなかで、せいぜいブランドと素材くらいしか気にしたことがありませんでした。この番組を見てからは服を見る目が変わり、どのようにして作られているのだろうという観点で服を見るようになり、服選びが楽しくなりました。

また各課題の合間に服や裁縫の歴史を紹介するコーナーがあり、フツーに勉強になります。イギリスの番組なのでヨーロッパ中心の歴史になりますが、貴族から庶民にファッションが広がる流れや、家庭に裁縫技術が広まった背景などを学ぶことができます。

 

 

長々と語ってしまいましたが、他にもたくさんオススメポイントがあり紹介しきれません。たとえば、審査員パトリック(老舗テーラーの経営者。下写真参照)の超高級英国スーツ姿とか・・・この辺にしておきましょう。

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パトリック(左)。見ただけで高級ってわかるスーツ。

 

とにかく、ソーイング・ビーを観れば今までよりも服が好きになること間違いありません。

僕も早く最新シーズンまで観ないと・・・

(えっ全部観てないのにこんなに語ってんのこの人)

*1:虹プロと同じパターン

*2:僕の最推しは第二シーズンの巡査デイビッド