【Levi's】メイドインジャパンモデルと米国流通モデルを比較してみた
Levi'sのMade in Japanモデルがセールで安くなっていたので買ってしまいました。
前回購入した米国流通モデルの501がかなりダボッとしたシルエットなので、Made in Japanコレクションのなかでもスリムフィットの511を購入しました。
購入したのはこちらの「LEVI'S® MADE&CRAFTED® 511™ BOTO MADE IN JAPAN」です。いちおう製品リンクを貼っておきますが、セールになるくらいなので生産中止になるかもしれません。
MADE IN JAPAN COLLECTIONとは?
その名の通りリーバイスのなかでも日本で生産されたジーンズになります。
そもそもジーンズにおいて日本製というのは生地・縫製ともに最高品質とされ高級品となっています。国産のジーンズを買おうと思ったら2万円以上は出さないといけません。
僕が購入したメイドインジャパンの511も定価は¥24,200となっていますが、セールで¥10,000ポッキリとなっていました。これは破格と言って良いでしょう。
Made in Japan Collectionでは日本のカイハラ社のセルビッジ生地を使用し、縫製・加工も日本国内で行っている正真正銘のメイドインジャパンになります。
ただ、カイハラ社のセルビッジ生地といっても綿100%ではなくポリウレタン2%が混合されています。高級ジーンズの多くは綿100%なのでそこはマニアにとってはマイナスポイントかもしれませんが、そのおかげでストレッチ性が生まれ履きやすさが向上しています。
Made in Japan 511のディテールを見てみよう
ではさっそく購入した品物を見てみましょう。こちらです。
革パッチは通常は茶色ですが、Made in Japanモデルは黒になります。
また、日本製ということで日の出のマークが箔押しで輝いています。
セルビッジの特長である赤耳ですが、ご覧の通りインディゴ、赤、白の縞模様になっています。
この模様はモデルごとに異なるそうです。
ウエストの裏にはMade in Japanモデルであることを示すタグが縫い付けられています。
また、このモデルはMade & Craftedシリーズの中のMade in Japanコレクションという位置づけなので、Made & Craftedのマークがポケットの裏地に書かれています。
Made in Japanコレクションと米国流通モデルを比較
前回購入した米国流通モデルの501と比較してみましょう。シルエットはそもそも501と511では大きく異なるので、ディティールのみを比較します。
まずは裾の折り返し部分です。
米国流通モデルはセルビッジ生地ではないので赤耳はありません。また裾の縫目はチェーンステッチではなくシングルステッチになります。
Made in Japanモデルでは先程紹介したように赤耳模様があり、裾もチェーンステッチで縫われています。
チェーンステッチだとパッカリング(縫目によって出来る生地の凹凸)が大きくなり、独特の色落ちをします。こちらのMade in Japanモデルはリジッドではなく若干のユーズド加工がされているので、すでにチェーンステッチ特有のパッカリングが生じています。
ウエストのボタンは、米国流通モデルはフラットな金属ボタンですが、Made in Japanモデルではヘソのように凹みのあるタイプになります。
ポケットを補強するリベットは、Made in Japanモデルでは頭が潰された鈍色のリベットが使用されており、またコインポケットにはリベットがありません。
もしかしたらこれは特定の年代のビンテージを再現してるのかもしれませんが、そこまで詳しくないのでどういう意図なのかはわからず…。
ソーイング・ビーファンの方にはお待ちかね(?)、生地感とステッチワークを見ていきましょう。
生地感としては米国流通モデルはゴワゴワとしたいわゆる通常のデニムですが、Made in Japanモデルは起毛した滑らかな手触りとなっています。これはセルビッジだからというよりは、ユーズド加工やポリウレタン混合のためかもしれません。履き心地は圧倒的にMade in Japanモデルが良いです。
ステッチですが、画像を見て分かるようにMade in Japanモデルのほうが細かく、糸も若干細いのではと思われます。米国流通モデルは頑丈さ、Made in Japanの方は繊細さを感じるステッチワークです。
最後にLevi'sの特長である尻ポケットのタブとアーキュエイトステッチを見てみましょう。通常は米国流通モデルのように赤タブですが、Made in Japanモデルは青タブでLevi'sの社名もありません。
また、ブランドの顔とも言えるポケットのアーキュエイトステッチは表ではなくポケットの中側に施されており、表面にはその色落ちが浮き出る仕様となっています。
まとめ
見てきたように、Made in Japanモデルではディティールに相当のこだわりがあり通好みであると同時に、生地の伸縮性などの面においては使い勝手も重視された製品となっています。
今回は米国流通モデルの501と比較しましたが、米国流通モデルはザ・リーバイスといったアイコニックな特徴を備えた頑強な実用ジーンズの良さがあり、Made in Japanモデルは高度な生地と技術を求めた製品であるので、ある意味正反対な方向性と言えるかもしれません。やはりそれぞれに良さがあると思います。
今回Made in Japanモデルを購入してみてとても気に入ったので、セールのうちにもう一着買おうか悩んでいるくらいです。うーん、どうしよ。